こんな私を上から見下ろして、フフっと笑い、不敵な笑みを浮かべたであろうこのオトコ。 授業の内容わかったのかって聞いてんだよって、うつむいたままの私の頭にぽんっと手のひらを乗せた。 頭をぽんってするのは、先生のくせ。 注意を引きたいとき、正解だよってわからせてくれるとき、先生は頭をぽんってする。 そして先生の機嫌が良いときは、ぽんぽんって2回だったり、ぽんってした手のひらをそのまま頭の上に残したりする。 こんなことまで観察しているあたり、私はそうとう先生に溺れている。