「大丈夫だよ、放課後、私持ってくから。」
「そう?」
彩香ちゃんはなんだか不服そう。
「うん。それに…」
私はまとめたプリントから私のプリントを見せて言った。
「先生に、質問したいし…」
そのプリントを見て、彩香ちゃんが小さく笑った。
私のプリントは、半分近くが空欄になっている。
彩香ちゃんに教えてもらって、埋まったところもあるけれど…5分じゃ埋まるところなんてたかが知れてる。
「ふっ…うん、そうね。見てもらったほうがいいわ。」
彩香ちゃんは優しく笑った。
それは私をばかにしている笑いではなくて、友達だからできること。
「彩香ちゃんこそ、手伝ってくれてありがとう。」

