「じゃあ大問2、確率の問題だ。」 私の苦手な大問1は、すべて彩香ちゃんが指された。 「大問2の問題1を、じゃあ…高橋。」 胸がドキンと跳ねた。 私を見た、先生と視線が交差する。 「に、2分の1…」 少しだけ目を細めてから、背中を向けた先生は黒板に文字を書いていく。 「正解。2分の1だ。」