彩香ちゃんの説明を聞いて問題を解き始める私を見て、彩香ちゃんは彼女の隣の沢田くんを一瞥した。 沢田くんはまた、机に突っ伏している。 「さわだー?」 彩香ちゃんに名前を呼ばれ、突っ伏したまま沢田くんは返事をした。 「なんだよ、」 「終わったの?プリント。」 「終わったよ。」 ふーんと言って、彩香ちゃんはまた私に視線を戻す。 「あ、私と答え一緒。たぶん合ってるよ。」 そうニコッと笑った。