「ねぇ、結菜。これ。」 そう言って渡されたのは1通の手紙。 見覚えのある字で"結菜へ"と書かれていた 。 封筒の裏を見ると"飛鳥より"の文字。 私の視界はだんだん涙でゆがんできた。 飛鳥からの手紙?こんなの初めて見た。 「昨日ね、飛鳥くんのお母さんがここに来て置いていったの。結菜ちゃんに渡してほしいって。読むといいわ。ママ先生に報告してくるから。」 そう言ってママは病室をあとにした。