頭を上げないまま颯輝はそう言う。 ……ていうか。 「き、昨日のアレ、意識あったの?」 押し倒された時のことを思い出して1人赤面していると、 「意識は、あった。でもダメだって制御する理性がぶっ飛んでですね………」 ポリポリと頬を掻き、気まずそうな表情をする颯輝。 ………酔った勢いだけじゃなかったんだ。 少しだけホッとして、未だ気まずそうな顔をする颯輝に、 「お酒、あんなに弱いとは思わなかった」 と言うと、今度は颯輝の顔が赤くなる。