「莉乃はなんで受けないの?」 莉乃、いきなりそう呼ばれびっくりする。 でもそれは顔には出さず普通に答える。 「あたしはちょっと逃走中です」 ふふっと笑って答えた。 「逃走?おもしろそうだね」 「全然面白くなんかないですよ。屋上に来ないといいんですがね」 「来たら守ってあげようか?」 フッと笑って、普通の女子ならトキメキそうな言葉を言った。