2人が初めて名前を呼んでくれたこと、
私に駆け寄って来てくれたことが嬉しくて、少し涙が出た。
奏『えっ!莉桜?なんで!?』
私が泣いたのを見て奏がオロオロしてしまった。
他の3人も驚いている。
莉桜『ごめんごめん、嬉しくてさ…なんか私みんなに嫌われてると思ってたし。』
光輝『…別に嫌ってなんていねぇよ…。勘違いだばーか。』
莉桜『ばかで結構ですよーーだ!』
光輝『ほんと可愛くねぇ女。』
それから私と光輝の口喧嘩が始まる。
こんなやりとりも実は少し嬉しかったりする。
出会った頃なら、こんなに口を交わしたりしなかった。
そんなわたし達を見ている3人の目も、最初と比べ物にならないくらい暖かい。
そしてだんだんと前の笑顔を取り戻しつつある。

