零『夕飯作りは…俺がやる。』
莉桜『へ!?零が…?』
驚きのあまり声が裏返る。
零『…なんか悪いかよ。』
莉桜『…でも、零…料理苦手だよね…?』
そう、なんでも出来そうな零なのに、意外にも苦手なことがある。その一つが料理。
莉桜『ありがとう。零のその気持ちで充分だよ。』
そう言って微笑むと、なにか言いたげの顔を零はしていた。
莉桜『じゃあさ、私の手伝いしてくれると、仕事少しは減るから助かる!』
零の顔がばっと上がったのがわかったから、少し笑いそうになったのを堪えた。
零って何考えてるかわからないところもあるけれど、素直なんだよなぁ…。

