泣き止んだ私に、大吾は 訪ねてくる。 「暗いとこダメなのか?」 黙って頷くと、 手を捕まれて 歩き出してしまった。 駅までつくと、 「家どっち? 送るから」 えっ? 「そんなの悪いよ…」 そう言うと、 大吾はため息をついて、 「あんだけ泣いといて なにいってるんだよ。 暗いとこ怖いんだろ?」 頷くと、もう一度 駅を聞かれ 家まで送ってくれた。