「.....おねーさん、また来てくれる?」

私を引っ張りソファーに座らせた行動と裏腹に不安げに聞くくろ。


「また、来てもいいの?」


「来て。
おねーさんがいないと、
寂しくて死んじゃう。」


私の肩にぐりぐりと額を押し付けるくろに愛しさが込み上げる。




もう、間違わない。


間違いたくない。


やっぱり本当にどうしても
くろが必要だから。



くろが私を求めてくれるなら、
どんなに傷ついても
もう、逃げては駄目だ。


彼と過ごした日々と同じ終わりを
迎えたくない。

彼が私とサヨナラした日、
受け入れられない私がいた。


それと同時に
「ついに来たか。」
そう思う自分がいた。


嘘をついたのは私が先だった。


彼の出すサヨナラへのカウントダウンを
無視し続けた。


そんなこと、意味無かったのに。

私が勝手に始めて、勝手に終わっただけだった。


もう、一人相撲はしたくない。


くろといる未来があるなら。


頑張りたい。



「私も....くろがいないと死んじゃう。」


例え今の状況が
とんでもなく恥ずかしいものでも。

頑張りたい。


「っ...嬉しっ。」

ぎゅーっと音がするのではないかと
思うほど抱きしめられて、
胸が満たさせれていくのを感じる。

と、同時に体の左側から
物凄い視線を感じる。


「うん、玄斗。
嬉しいね、良かったね、幸せだね、でね、俺たちのこと忘れてない?」



真っ赤な顔をしたえみりちゃんの横で
オーバーな手振りをつけて抗議する
那都君に、くろは僅かに顔を向けて
「あ、いたの。」と言ったきりまた
私に頭を押し付けてきた。


そして沈黙数秒。


..........................



「.......だぁっ!....見てるこっちが
恥ずかしいっつーの!
呼んどいて「いたの」って何さ!
えみり先輩真っ赤だろ?!
可愛すぎる!俺がしたいわ!」


「えっ。」



「帰ろう。ね?
もうえみり先輩帰りましょう?
これもう俺ら用済みだから。
(そしてイチャイチャしましょう!!)」

「で、でも....」

「大丈夫!
おねーさんの誤解はとけたし!ね?(迫真)」

「(ちょっと怖い.....)
わかった。
あの...おねーさん。」


可愛い会話を終えて
私にえみりちゃんが向き直る。