「え、あの、なんであたし?」 しぼりだした声は、疑問を持っていた。驚きと嬉しさで震える。 もし今きた人がいたなら、女子生徒が告白したとなんの疑いもなく思うだろう。 「なんでって…」 男子生徒はそう言って一呼吸おく。 それから、とびっきりの笑顔でこう言った。 「だって、花華(はなか)さん、卑弥呼っぽいオーラが出てるから」 見つめ合うこと、たっぷり30秒。