シークレットガール

マンションの前には、見たこともない車が止まってる。


「もう居るし」


陸が言う。


「だから、来るって言っただろ」


陸はまた、舌打ちをする。


そんなに、嫌なのだろうか?


なら、会わなきゃいいのに、、、


エレベーターに乗り、こないだと同じ部屋へと向った。


玄関を開けると、学生の物とは思えないブランドの革靴。


誰の?


『そういえば、今日兄貴が来るって言ってたんだ』


斗真の言葉を思い出す。


暴走族のたまり場に来る、斗真の兄貴。


何者なんだろう、、、


彼らは、こないだの部屋に向って歩き出す。


こないだは来たときは、リビングらしきところにたくさんの不良学生が居たのに、、、


今日は1人もいない。