シークレットガール

「とりあえず、マンションに行くぞ」


陸の言葉に、みんな立ち上がる。


何故か、愛華にあたしまで立たせられる。


「いや、あたしは学校に、、、」

「来いよ」


そう言い、愛華から引き離し、あたしの手を引き歩き出す、陸。


なんで、あたしまで行かなきゃイケないのよ!


校門まで行くと、車が止まっている。


いつも、ここでスタンバイしてんの?


運転手の奴、どんだけ暇なんだよ。


「乗れ」


いや、「乗れ」とか言う前に乗せてんじゃん。


そして意味がわからないが、あたしと陸、勝で車に乗り込んだ。


斗真は、愛華とバイクで来るようだ。


ヘルメット、被れよ。


愛華はちゃんと被っているが、斗真は被っていなかった。