シークレットガール

「へぇ~、マジなんだ」


斗真が、陸のことを見て言う。


「うっせぇ~よ」


なんだよ、こいつら。


てか知らない男子学生がどうして良いかわからずに、こっちみてるんですけど、、、


「困ってる」

「あ゛ぁ?あぁ」


陸は、1人で納得したようだ。


陸がその男子学生に何か言うと、なぜかこっちに頭を下げて帰って行った。


暴走族なんて入ってくるせに、律儀な子。


「そういえば、今日兄貴が来るって言ってたんだ」


斗真が思い出したように言う。


「マジかよ」

「てめぇ、早く言えよ」


陸も勝も、何故か焦ってるようだ。


「陸が寝てるからだろ」


斗真の言葉に、舌打ちをする陸。