シークレットガール

愛華はよくわからないようで、キョトンとする。


「愛華が居なくなったら、形振り構わず愛華のこと探すんじゃないかな」


斗真は、あの男とは違う。


きっと必死になって、愛華の手を掴んでくれる。


「だから、言えば良い」

「何を?」

「「寂しい」って」


愛華がそう言ったら、斗真は「悪かった」って言ってくれると思う。


そして、愛華の時間を割いてくれると思う。


今以上に、、、




『リン、寂しい?』

『大丈夫だよ』

『、、、そっか。リンは強いね』


違うの、、、


あたしはただ、言えなかったんだ。


『寂しい』って、、、


だって、あたしよりお母さんが寂しいそうに見えたから、、、