「リンちゃんと連絡取れなくて、寂しかったんだよ~」

「何度、電話したって繋がんないし~」

「陸に聞いても、わかんないって言うしさ~」


ホントに、、、いい加減黙って欲しい。


頭の痛みが増した気がする。


「愛華。リンのこと、ちょっと借りる」


陸があたしの手を取る。


「え~、陸ばっかりズルい!愛華だって、リンちゃんと話したいのに~」

「陸に貸して上げな」


愛華のことを、斗真が慰める。


借りるとか、貸すとか、あたしは物じゃない。


でも教室に居たって愛華が話し続けるなら、まだ陸と居たほうがいい。


あたしは立ち上がり、陸に付いて行く。


そして連れて来られたのは、またしても「保健室」だった。