「未成年は煙草禁止」


そう言って、椿から煙草を奪われる。


せっかく火までつけたのに、、、


そして、隣であたしから奪った煙草を吸いだす。


20まで煙草を禁止してるのは日本くらいだ、、、


それを警部の椿に言ったところで、「ここは日本」と言われるに決まっている。


あたしは諦めて、コーヒーに手を伸ばす。


「お母さんのこと、、、」


椿が遠くを見ながら、口を開く。


あたしは手にしたコーヒーカップを見つめながら、次の言葉を待つ。


「リンのせいじゃないよ。あれは事故なんだから」


そう言うのは、楓と椿だけ、、、


身内の人間たちは、誰もそう思っていない。