シークレットガール

「乗れ」


陸はそう言い、車に乗り込む。


「鞄」


陸が勝手に連れてきたせいで、荷物たちは教室に置いて来たまま。


「荷物なら、下の奴に持ってこさせる」


陸はあたしの腕を、車内から引っ張る。


そのせいで、あたしは車に乗り込んだ。


乗り込んだというよりは、乗り込ませられた。


あたしが乗ったのを確認すると、運転手は何も言わずに車を走らせた。


携帯や煙草は、制服にポケットに入っている。


何とか、なるか、、、


そう思い、窓から外の風景を眺めた。


今から行く場所の行き先を覚えるために、、、


それはいつしか、習慣になっていた。


何か合ったとき、いつでも逃げ出せるように、、、