シークレットガール

あたしは階段の影に隠れるように、座り込んだ。


走ったからなのか、痛さからなのか、息が上がる。


あたしはグッと下唇を噛み締める。


バカ力で、掴みやがったな、、、


早く、キエテ、、、


あたしは痛みを、ジッと耐える。


__グイッ__


誰かに腕を引かれ、立ち上がらせられる。


「、、、立てるか?」


そう聞いたくせに、返事をする前に立たせてるじゃない。


「何」


__ガバッ__


急に、ブレザーを脱がされる。


脱がされると言っても、庇っていた左肩の方だけ。


案の定、Yシャツには血が滲んでいる。


「何」


あたしは彼、、、陸にもう一度、同じ質問をする。


正直、放って置いて貰いたい。