シークレットガール

「リンちゃん、リンちゃん」


愛華が話しかけてくる。


「何」

「話しようよ~」


そう言われても、何を話すんだよ。


「リンちゃんも、嫌いなの?」


急に「嫌い」と言われても、わからない。


「何が」

「愛華のこと」


嫌いでも、好きでもない。


てか、ここにはただ任務で来ただけだし、友達なんて作る気もなかった。


愛華の言葉で、何故か彼らに睨まれる。


なんで、あたしが睨まれるわけ?


「何」


彼らに向って言う。


「「何」って何が?」


彼らに向けた言葉なのに、何故か愛華が聞いてくる。