絶対に交わっては、いけない。


これ以上ここに居ちゃいけない。


居たら、また彼らと過ごしたいと思ってしまうから、、、


あたしは立ち上がる。


「リン」


立ち上がったあたしを呼び止めたのは、山吹。


「もう、全部終わり。くれぐれも、あたしに捕まらないようにね、山吹」


終わるのは彼らとの関係だけじゃない。


山吹との関係も、だ。


「柚とタカヒロのこと、乗せて言ってあげて、、、」


楓と椿にそう言い、あたしは部屋を出た。


足早に、、、


一歩、一歩、歩くたびに胸が苦しくなる。


あたしにも、こんな感情があったんだ。


自分で、自分に驚く。


それを誤魔化すように、自嘲的に笑った。