「さーえこさん」 「織くんっ!」 食堂で待っていたら、名前を呼ばれた。 今日もかっこいい、織くんの登場ですっ! 「待った?」 「ううん、今来たとこだよ」 よかった、と笑って織くんがあたしの向かい側に座る。 あれ、なんか今のデートの待ち合わせっぽかったよね? 1人ニヤニヤするあたしを前に、織くんが笑った。 「……?なに?」 「なんか今、紗英子さんの考えがわかる気がする」