「……諦める?」 「あ、織くん気にしないで」 織くんとのことだけど、もう解決したことだから。 「おい、紗英子……」 「あたし織くんと……付き合うことになったんだ!」 思い切って言うと、ポカーンとした彼方の顔。 「えっ?なに?」 「だーかーら。あたし織くんの彼女にしてもらえたの!」 夢みたいな話だよね。 すると「あーそーふーん」と彼方が何やら言ってる。 「彼方?」 「へーよかったな。片思いが叶って」 「え?うん……」