「やったじゃん紗英子!1年想ってる甲斐があったね!」 「美知……ありがとう」 あまりに美知が喜んでくれるから、なんだか泣きそうになっちゃう。 「もう!泣かないの。まだ結婚するわけじゃないんだから」 「だってー……」 結婚なんて、織くんとできたらもう幸せすぎて死んじゃいそうだけど。 まだ先の未来なんてわからないもんね。 「でも、織くんもちゃんとした男ね。そこまで考えてたなんて」