「えっと……あの、織く……」 「これ、着て」 「えっ……わぁ!!」 ボフッと顔にかけられたのは、青色のジャージの上着。 2年生の学年カラーだ。 ってことはこれ。 「しし、織くんのジャージ!?」 こんな宝物(紗英子目線)をなぜわたしに!? 「……早く、着て」 「えっ、で、でも……」 「いいから」 無表情のままの織くんの威圧に負けてしまったあたし。 う゛ぅ……。