甘い心はあなた一色





「織ー!夕飯できてるわよー!」



名前を呼ばれてハッと目を覚ますと、そこは見慣れた部屋の天井で。



さっきまでの朝日は無く、代わりに窓の外の夕日はほとんど沈んでいた。



……夕飯?朝ごはんじゃなかったっけ。



っていうか。



キョロキョロと部屋を見渡すけど、明らかにさっきと違う。



ここはまさしく俺の部屋だ。



俺を呼んだのは、母さんの声。



ってことは……。



「さっきの、夢?」