《織side》 「織くんっ、起きて!」 シャッと布が擦れる音がして、入ってきた眩しい光に顔を歪める。 ……俺、朝だめかも。 今までとくに気にしてこなかったけど、どうも早く起きることができない。 今だってできれば起きたくない。 いや、すぐには起きれない。 つまり、朝が苦手。 「あと、ちょっとだけ……」 寝かせて。 そう言う前に、ズシリと体が重くなった。