「紗英子」 「ん?どうしたの美知」 机の上の荷物をしまって見上げると、満面の笑みの美知。 な、なんか怖いんですけど! 「どうしたの、じゃないわよ」 「え?」 「内定、おめでとーっ」 ギューッと抱きしめられる。 え、え、え。 「美知、なんで……」 「さっき先生から呼ばれて、帰ってきた紗英子が笑顔だったから」 「あ、うん。内定もらえた」