こ、これってキスしろってことだよね!? むむむ、無理だよ無理! あたしにはできないよっ。 どうしよう……。 悩んでいたら、織くんが目を開けた。 「……紗英子さん?」 「織くん……あたし、」 できない。できないよぉ。 泣きそうになりながら織くんを見ると、織くんがふわりと笑った。 「紗英子さん、早く」 「え、で、でも……」