「え、うん」 ケロッとそう言う織くん。 え、いやいや待って。 「……あたし誕生日プレゼントだって、用意してない……」 っていうかそもそも、織くんの誕生日を知らなかったんだよ? 彼女失格だよ……。 「大丈夫だって。プレゼントなんてなくて」 「だめだよっ!あたしも織くんになにかしたい……っわぁ!」 グンッと乗り出したせいで、あたしはそのまま織くんの上に倒れ込んだ。