「なな、何でもないよ?」 「そ?」 軽く微笑んでカップに口付ける織くん。 あぁ、やっぱりかっこいいよー。 チラッと織くんを見ると。 あ、女の子が見てる。 店員らしき女の子とか、隣の席に座ってる女のお客さんが、顔を赤らめて織くんを見てる。 ……むっ、なんかやだ。 「紗英子さん?」 「……え?なに?」 「どうしたの?」