甘い心はあなた一色





「あのー」



織くんの出てる試合を見ていると、誰かに話しかけられた。



声のするほうを見ると、緩いパーマのお人形さんみたいな女の子があたしを見てる。



「えーっと、あたし?」



「はい。楠先輩ですよね!」



「あ、うん」



ということはこの子、後輩かな?



「お隣、いいですか?」



「え?あぁ、どうぞっ」



あたしの隣なんかでよければいつでも!



そう言うと女の子は、とびきりの笑顔をあたしに向けた。



か、可愛い!可愛すぎる!