甘い心はあなた一色





……へ?笑われた?



「あの……?」



「じゃああたし、他の人達にもドリンク配ってくるから」



「あぁ」



「失礼しますね」



軽くあたしに頭を下げて、走っていく美少女。



なーんだ、いい子じゃん。



さっきのはあたしの気のせいだよね?



たぶんそうだ!



「紗英子さん」



「なぁにー?」



にこにこしながら織くんを見ると、また笑われた。