甘い心はあなた一色





「――織、その人は?」



あたしではなく織くんを見て、笑顔で美少女が口を開く。



「ん?あぁ、俺の彼女の紗英子さん」



かかか、彼女。



まだ慣れないなぁ、その呼び方。



……嬉しいんだけどね。



「ふーん。この人が」



ジロジロと頭の先からつま先まで見られて、なんだか恥ずかしくなって目を閉じる。



う゛ぅ、あんまり見ないでよ。



スタイルだってよくないし、見た目だって子どもっぽいんだから!



目を開けると、美少女はフッと笑った。