織くんの笑顔、独り占め? あたしだけじゃ……ないの? いやいや、そんなの当たり前だし! 笑顔を向けてくれてるだけで、贅沢なことじゃんか。 そうだよね――。 ――よし、帰ろう。 織くんは結局、応援じゃなくて勉強しろって言ってたし。 今日来てるなんて知らないし。 うん、帰ることにしよう! 今日あたしがここに来たこと、なかったことにしちゃえばいいんだっ!