楠紗英子、ただいま年の差を最大限に感じています。



「うわぁぁ……」



出てきた言葉は織くんへの応援なんかじゃなくて、ため息のようなもの。



目の前でキャーキャー騒ぐ女の子達に、このあたしが圧倒されています。



なんなんだこの人数!!



団体様?どこかのご一行様ですかっ!



もちろん周りは後輩ばかりで心細いけど、突き刺すような視線も痛いけど。