バカなのは織くんだよ。 あたしがどれだけ織くんを好きか、わかってない。 織くんの気持ちより、あたしの好きって気持ちのほうがはるかに大きいの。 もう、あたしの腕じゃ抱えられないくらい。 「じゃあ紗英子さん、また明日」 「うん、明日っ」 織くんにバイバイして、家に入る。 苦手な夏も、織くんのおかげで大好きになりそうだよ。