甘い心はあなた一色

ってもう着いちゃったの！？



織くんと全然しゃべれてない……。



っていうか、あたしと彼方が言い争っただけじゃん！最悪……。



「ねぇ、紗英子さん？」



「……なに？」



「ご両親は、今いる？」



「え？」



思い切り沈んでたあたしは、織くんの言葉に顔を上げた。



「いると思うけど……どうしたの？」



なにか用かな？