「ちょっ、織くんっ人来ちゃう……!」
「大丈夫、誰も来ないよ」
目の前の熱い瞳があたしを捉えて。
黒く柔らかい髪が、あたしの頬に触れた。
「し、織く……」
「もう黙って」
近づいた綺麗すぎる顔に、あたしは赤くなって固まった。
そんなあたしを見た織くんが、ニヤリと妖しく笑う。
うわわ、めちゃくちゃかっこいいよぉ……。
そんな笑顔を見せられたら、どうすることもできなくて。
あたしはギュッと目を閉じた。
織くんの息遣いを感じて、もう息もできない。
あぁ、あたし織くんに食べられちゃうんだな。
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