そして、私達が向かったのは

遊園地だった………

私の提案ではいくことになったんだけどね??


まぁ、初デートがこの遊園地だし、

終わりもここにしたい。


そんな思いを込めてこの遊園地を選んだ


輝「この遊園地久しぶりだな!
初デート以来だよな?」


へぇ……


覚えてたんだ……


てっきり忘れたのかと思ってた。


『そうね。早く乗りましょ?時間がないわよ?』


輝「そうだな!」

と無邪気な笑顔を私に向けてきた輝。


いつもなら、この笑顔が好きで

大好きで、抱きつきたくなるくらいなのに

今日はなにも感じない。


やっぱり、冷めてしまったのよね…


それから、私たちはいろんな

乗り物に乗り、輝の提案で


お揃いのストラップとブレスレットを

買った…


もう、別れるのに買う必要なんてない。


そう思っていたけど、断るのもあれだし

記念として、買うことにした。


『ねぇ、最後に…観覧車乗ろ?』


輝「あっ!俺も考えてた!乗ろうぜ!」


ということで、観覧車の列に並び、

私と輝は観覧車に乗った。


輝「綺麗だな……」

外の景色をみて、感想をいう輝。


ちょうど頂上付近に来たところで


輝く「なぁ?ここの観覧車の頂上で
キスすると永遠に結ばれるらしいぜ?」


だから、キスをしよう。とでも

いいたいわけ?

『それが?どした?』

輝「キス…したい……」


そういい、輝は私の腕を掴んで

輝の元へと引っ張り、

私抱きしめた。


まるで、私の存在を確かめいるかのように

強く、強く抱きしめた。


けど、私は抱きしめ返さない。


もう、好きじゃないから──


そして、頂上に着いたとき


『……んっ…』


私は輝にキスされた。


甘い甘いキス。

輝に対しての感情はなにもないのに、

輝に唇がすごく熱くて、


甘く感じた……


私はもう、耐えきれなくなった。


涙がとまることを知らずに…


どんどん溢れてくる