「離せ…」


苦しい、死ぬ…


私は、こんなところで死にたくない…


バッ


あ。やっと、離してくれた…


兄「俺の族に…入らないか…?」


「ん?」


今のは、聞き間違い…?


うん。多分、そうだね。


兄「だから…俺の族に入らないか?」


「はぁ?」


てか、なんで?


私、足手まといだと思うけど…?


兄「見たときから、仲間にしようと思ってたんだ」


「へぇ」


どうせ、戦力がほしいだけだと思う…


みんな、No.1になりたいからって…


私を巻き込まないでよ…(溜息)


「却下。俺は、忙しい」


兄「でも…「無理なもんは、無理。俺は、一人でいるほうが楽だ」…」


兄「形だけとか…」


「それも無理」


どうしても、私を仲間にしたいみたい…


どんな手を使っても…


私は、仲間にならないけどね…?


一匹狼の方が楽だし…


みんなに迷惑かけないし…?


兄「ちぇ…」


可愛く言っても意味ないからね?


「まぁ。そういうことだ。また、会わないことを願うよ。未来、夜は絶対に外に出歩くな」


そう言ってから、私は来た道を戻った…


後ろで、二人が…


「かっこいい…」


って呟いてたことに…


気づかなかった…