私の帰りを心配してくれた英は 私を見送ると言って 私の自宅近くまで 送ってくれたよね。

着いた頃 英が初めて私の名前を呼んだね。
「智って 呼んでいいかなぁ?」

照れた顔して 英が言うから 私はこう言ったの。
「もう一度 呼んで…」

英は 「智… 花見の時から一目惚れして 智に恋しました 智と居たい…」

まさか そんな言葉を言われるなんて 思いもしなかったから 私は動揺して…

「しばらく 考えさせてください」 私が言うと 「いつまでも待ちます」 英は そう言ったよね。

私ちゃんと 覚えているよ。