「川崎〜」 「ん?」 何?と首を傾げる。 その仕草が子犬のようで。 少し笑ってしまったけれど。 「ありがとねーっ」 頭を勢いよくわしわしと撫でる。 「わぁあっ、ちょっ、谷ヶ崎っ」 もう、というように、私にぐしゃぐしゃにされた頭を手ぐしで元に戻す。 その時の表情が子供のようで 「あははっ」 私は声をあげて笑っていた。