………… 「あの!」 突然現れたその声。 下駄箱周辺には誰もいなくて、もしかして私かもしれないと思ったけれど。 そこは知らないフリをしてスルー。 だって本当に私じゃなかったら恥ずかしいだけだもんね。 「ちょっ、谷ヶ崎さん!」 呼ばれたのは私だった。 振り向くとそこには 名前の知らない人。 …。 「……なんですか?」