「あの、この前のお礼させてください」 「え、そんなこといいですよ」 「お願いします」 彼女は少し遠慮気味に言ったが、 俺には少しでも彼女と話したい。 そういう思いがあって、 だから 留める口実が欲しくて。 ーー……… 「何飲みます?」 「…じゃあ、ココアで」 ーーガタンッ 無言な二人の間に響く自販機の音。 …変な汗が出てくる。