【完】純粋彼氏は甘い確信犯

ん??あ、あれ?






望月くん、なんでそんなに悲しそうな顔しているの?




「好きな人って、誰な、んです…か」




望月くんは、下を向きながら消えそうな声でそう言った。





え、気づいてないの? 鈍感すぎ…。





「望月くん以外に、誰がいるんですか?」





「……ってこと…は…。も、しかして」






やっと気づいたみたい。彼の顔は、みみる真っ赤になった。




可愛いなぁ、望月くん。きっと私より。




「好き…です」



私がそう言うと、聞こえるのか聞こえてないのか分からないけど、望月くんは微笑んでくれた。




そして、ギュッ……と優しく望月くんの腕に包まれた。



さっきみたいに、強引じゃなくて優しく、まるで壊れたものを扱うような優しさだった。




そんな優しさに、自然を涙がこぼれる。