そんなことを考えるたび、地味に悲しくなる。





ぱっちりとくりくりした瞳に、小柄な体。



そのくせ体は大人びていて、ストレートの触りたくなるような髪の毛。




自覚してないらしいが、本当にモテる。




あの可愛さも、彼女の全部を、



俺だけのものにできたらな…




そんな欲望が俺の中で芽生えていた。




無理に決まってるのに。





彼女を目の前にすると、なんていうか…




俺が俺じゃなくなるっていうか、なんていうか…




メールだって、"おやすみまさい"とか、可愛い間違え…とか思っちゃったり。




他の女の子だったら何も思わないのに。




恋って、こういうのなんだ…と俺は初めて『恋』というものを知った。