「「「キャーーーッッ!!! 王子様来た〜〜っ♡」」」 朝、執事の亀山に送ってもらい、校門をくぐる。 …毎朝のように聞こえるオンナたちの黄色い声。 …うっさ。 内心はそう思ってるものの、デカイ会社を経営している親父の息子ということで、 俺は自分を作っていた。 「おはよう」 ニコッと作った笑顔を向けるだけで、オンナたちは顔を真っ赤に染める。 …バッカみてぇ。