「彼女は朱里だっての! なに、あの女…」 北村くんに、可愛らしい弁当をあげている女の子がいた。 …モヤモヤ… 北村くん、ずっと笑顔だし… あの子からもらって嬉しいのかな…。 あたしは、ちゃんと毎日北村くんのお弁当を作ってる。 今日も作ってきたんだけど… いらなかったかな…。 …と思ったけど 「…よし! 王子様断わった!」 舞ちゃんの言う通り、北村くんはあの子のお弁当は受け取らなかった。